移植拠点病院とは

「造血幹細胞移植医療体制整備事業」

2012(平成24)年9月、「移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律(法律第九十号)」が公布されてから、造血幹細胞移植分野における基盤整備は国を主体として実施されています。そのうちの一つが「造血幹細胞移植医療体制整備事業」です。

造血幹細胞移植拠点病院とは

厚生労働省の造血幹細胞移植医療体制整備事業は、「血液疾患に対する有効な治療法である造血幹細胞移植を受けようとする患者が、どの地域の病院においても、疾病の種類や治療ステージに応じた最適な造血幹細胞移植を受けることができ、 さらに造血幹細胞移植を受けた患者が、どの地域に居住していても、質の保たれた生活を送り、長期のフォローアップを受けることができる医療提供体制を構築すること」を目的としています。この目的を達成するために、2013年度より移植拠点病院が選定されています。
2020年2月、移植拠点病院は12施設が再選定され、金沢大学附属病院は北陸ブロックの拠点病院として選定されました。

2020年度からの造血幹細胞移植推進拠点病院の体制について

拠点病院事業の取り組み

  1. 人材育成事業
    造血幹細胞移植医療に従事する専門的な医師や医療従事者の育成等を目的とした研修事業を行います。
  2. コーディネート支援事業
    造血幹細胞移植を行うことが必要な患者さんが早期に移植を受けることができるよう、院内外の移植医療関係者や関連機関と調整を行います。
  3. 地域連携事業
    • 移植後の長期フォローアップ体制を構築します。
    • 地域の医療機関の要請に応じて診療支援を行うとともに、紹介された造血幹細胞移植後患者の受け入れ先の調整を行います。
    • 地域の医療機関との連携の強化に努めます。
    • 地域の医療機関の医療従事者も含めた造血幹細胞移植に関する連絡会議や研修会等を開催します。
    • 造血幹細胞移植を受けた患者が社会復帰できるよう環境を整備するため、患者からの就労相談等に対応します。